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DIG:技術白書
概要
1970年代後期、集積回路技術はLSI(大規模集積回路)のレベルに到達し、手頃な価格で大容量のデジタル・メモリーチップが入手できるようになりました。このメモリーチップの普及は、磁気やアナログ・テクノロジーの欠点だった信号劣化の改善や、脚色されずに出力できるデジタルディレイを現実のものにしたのです。
では、この進歩によって世に送り出されたデジタルディレイのサウンドの違いは、どこから生まれたのでしょう?何が、それぞれのデジタルディレイに独自の個性を与えたのでしょうか?デジタルディレイは、全て同じ音が出るのではないのでしょうか?
これら初期のデジタルディレイに於いて、その個性を生み出す要素はメモリーチップではありませんでした。信号をアナログからデジタルに変換した方式(または、デジタル→アナログ)が影響を与えていたのです。各変換方式では、音質を向上させるために用いられる補正回路が異なり、それが音質の違いに表れたと思われます。 では、初期ラック型デジタルディレイに見られる技術の違いを見ていきましょう。