ソウル/R&B/JAZZ/POPを中心に、世界を舞台に活躍するキーボーディスト ー Philip Woo
シアトル出身のアジア系キーボーディストである彼は、1970年代、19歳の時にRoy Ayersのツアーメンバーとして抜擢され、それ以降、NYを拠点にホイットニー・ヒューストン、シンディー・ローパー、グローバー・ワシントン Jr.、日野皓正など、数えきれないほどの著名ミュージシャンとの競演を成功させてきた世界的なアーティストです。
近年では活動の拠点を日本へと移し、久保田利伸、EXILE、Kreva、平井堅、加藤ミリヤ、清水翔太、AI、Sowelu、Chemistry、木下航志、Scoop on Somebody、Fayray、郷ひろみ、加藤和彦ら蒼々たるアーティストへのRecording、楽曲提供、Tour Member、Produceを務めるなど、日本のリスナーにも大変馴染みの深い活動を続けていらっしゃいます。
今回は、Woo氏の使用機材に「Lex Rotary」が導入されたということで、貴重なお話を伺ってきました。
ー 長年、B3やレズリーを愛用してきたプレイヤーとして、Lexを使ってみた印象を聞かせて頂けますか?
Lexには調節できるパラメーターがたくさんありますよね。 温かくて深い音には凄くびっくりしています。 |
前回ブルーノートで演奏した時、シンセのオルガンの音に納得できなかったので、本物のレズリーをレンタルしたんです。久保田利伸のツアーに参加した時もレズリーを使用しました。でも、今度はLexを使ってみようと思います。
デモテープで弾く程度ですが、ギターも少し弾くんで使うのが楽しみです。
その通りですね。私の所有するレズリーも、古くなって来て故障することが多いです。修理できる人を探すのも難しいし、ビンテージと付き合うのはたいへんです。
僕は3種類のレズリーを持っていて、メインで使っているのは1973年に購入した122です。
15歳の時に買ったもので、B3との相性もバッチリです。2台目はショート・レズリーです。僕のオルガンのテクニシャンが製作した物で、通気穴なしの単速レズリーで、モデル名は分かりません。
3台目は、モデル名は分かりませんが「トール・ボーイ」と呼ばれていました。80年代に購入しました。名前の通り背が高く、1930年代にラジオ局NBCで使用された凄く古いモデルです。それと1936年製のハモンドを持っています。ハモンドもレズリーもサブ・ベースがあるのでこれらの相性が良いのです。レズリーの回転はとても遅く、ホーンの回転も遅いのですが、そこが気に入っています。ホーンの回転が速い方が良い時もありますし、遅い方が良い時もあるので、欲しい音によって変えています。
はい。B3をレンタルした時、たまに古くてボロボロのが来るのですが、それがギラギラしたサウンドで良かったりします。ノイズが多いB3でもアンサンブル中でノイズは消えてしまうからあまり気にしてません。
スタジオでは試しましたが、実際にライブのセッティングの中で試してみたいと思っています。
素晴らしいオルガン・サウンドには様々なトリックが隠されているんです。アンプを通してマイクで集音すると、説得力のあるストレートなサウンドになります。また、最近は私もシンセやシミュレーターを使用しています。でも、誰もそれが解らないと想います。なぜなら私は常に音を変えながら演奏しているからです。オルガンの特徴は音が常に変化していることにあり、もし同じ音色を長く弾き続けたら、本物のハモンドでもかっこいい音には聴こえません。つまり、オルガンこそプレイヤーの手腕に掛かっているのです。
全ての機能を有効に使うことができるLexは、今まで聞いたレズリー・シミュレーターの中で最高だと思います。少し歪みを加えるだけでも、シミュレーターとして充分な役割を果たします。
良いオルガン・サウンドを造り出すためには、様々なトリックを駆使する必要がありますが、Lexはそれに対応できる機能と柔軟性を備えています。知れば知るほど、良いサウンドを造り出すことができると思ってます。
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ピアニスト、キーボーディストであり、作曲家、プロデューサー。 1970年代より活動を開始し、今年、音楽活動40周年を迎えている。 近年では、日本のアーティストへの楽曲提供やプロデュース、キーボーディストとしての参加など、日本のミュージック・シーンにも深く関わっている。 また、2008年からは、彼のルーツでもあるMazeの活動も再開するなど、熟練のキーボードプレイで、多くの聴衆の心を惹きつけてやまない。2009年には、Maze来日公演も成功させている。 |