コンパクトなプロ用オーディオ・コントローラー
EFX LEは、EFX MK-Vのパワフルな機能をそのままに、コンパクトにまとめられたプロ用オーディオ・コントローラーです。
Windows、Mac両OS用のエディターソフトウェアが用意されており、プリセット毎のMIDI設定(CC、PC&エクスプレッション)、ループの入れ替え、ボリュームループ等、複雑なプログラミングもMIDIインターフェースからPCで簡単に行えます。さらに、保存したファイルはアップ&ダウンロードが可能です。
各プリセットを楽曲単位で登録できる「ソングモード」
バッファー位置の設定。直列or並列接続。ループの音量調整。エフェクター接続順の変更、MIDI制御&スピルオーバー設定等が、プリセット毎に自由自在です。ペダルボード用に厳選したご寵愛エフェクターを200%使いこなすことが可能です。デジタルマルチのプリセット中の「このエフェクターは使いたくない…」、そんな妥協はしなくても自分の厳選ペダルで音色を仕上げられます。さらに、MusicomLAB Parallelizerをエフェクトミックスに追加して、MIDI制御することによって、さらなる深いサウンドメイクも可能になります。
エフェクターの接続順をプリセットごとの入替え&並列が可能
作成した「ソング」は、その日のセットリストに合わせて呼び出し順を変更することができます。「セットモード」を利用すれば、日々変わるセットリストによって、複雑にBANK間を行ったり来たりする面倒や誤操作の心配から解放されます。また、いくつものバンドやプロジェクトを掛け持ちしているミュージシャンにとっても心強い機能となるでしょう。セットリストは最大40個まで作成することができます。
エフェクターの接続順をプリセットごとに、入替え&並列が可能
EFX-LEは、単純なループスイッチャーではなく、内部に高音質ミキサーを搭載していますので、ループナンバーの順序に関係なく自在にプリセットを組むことができます。例えば、ループ「1」にワウペダルを接続しておいて、プリセットごとに歪み系エフェクターの前で使うか、後ろで使うかを入れ替えることが可能です。また、特定のループを「並列」させることもできますので、キャラクターの違う歪み系エフェクターを並列にしたり、「ドライ&ウェット」の設定が出来ないエフェクターでのミックス音を作ることが可能になります。
プリセットごとに変更できる、自在のバッファー位置
EFX-LEは、合計3基の高音質バッファーが備わっています。2つは、入力段に設けられた「入力用バッファー」と出力段に設けられた「出力バッファー」なのですが、自由にインサート場所を変えられるバッファーも1基搭載しています。このバッファーは、プリセットごとにインサート場所を変更して、プリセットに記憶させることができます。また、入出力段の2つのバッファーも、プリセットごとに「使用 / 非使用」を個別に設定することができます。
ディレイ音などを残す、スピルオーバー機能
「スピルオーバー機能」とは、ディレイやリバーブなどの残響音を含んだプリセットから次のプリセットに切り替えるとき、残響音が終わるまでの間、前プリセットの音を残す機能です。例えば、ヴィンテージ物のアナログ・ディレイなど、エフェクター側でスピルオーバーの設定ができない場合に重宝します。この「スピルオーバー機能」は、EFX-LEに内蔵された高音質ミキサーによって制御されますので、プリセットごとに「使用 / 非使用」を設定して記憶させることができます。
あらゆるMIDI信号を送信可能
MIDI PC#(プログラムチェンジ)やCC#(コントロール)の送信、接続したエクスプレッション・ペダルでのCC#のリアルタイム操作、そしてBPMの設定が行えます。MIDI端子もINとOUT / THRUを備えていますので、あらゆる接続に対応します。
ベーシックなモノラル接続
ギターから全てのエフェクター(ループ)を経由し、1台のアンプへ出力するエフェクト・チェーンです。全ループをONにすると、全てのエフェクターが直列に接続された時と同じ状態になります。エフェクターの接続は全てモノラルです。
2台のアンプへのモノラル接続
ギターから全てのエフェクター(ループ)を経由し、2台のアンプにパラレル出力するエフェクト・チェーンです。全ループをONにすると、全てのエフェクターが直列に接続された時と同じ状態になります。エフェクターの接続は全てモノラルです。出力毎にバッファーをセットし、片チャンネルはISO(トランス)アウトを経由します。
アンプのエフェクトループを用いたモノラル接続
アンプのエフェクトループを使用したルーティングです。信号は、ギターからループ1~6を経由し、一旦アンプの入力に送られます。アンプのSENDから再びEFX MK-Vのループ7~9に送られ、最終的にアンプのエフェクトループのRETURNに送られます。バッファーは移動可能なため、アンプに送られる手前(ループ6の後)にセットします。
ベーシックなステレオ接続
ループ8はステレオRETURN、ループ9はステレオSEND / RETURNに対応しています。この機能を用いてディレイをモノラルIN / ステレオOUT、リバーブをステレオIN / ステレオOUTで接続しています。ギターから全てのエフェクター(ループ)を経由して、2台のアンプにステレオ出力するエフェクト・チェーンです。出力毎にバッファーをセットし、片チャンネルはISO(トランス)アウトを経由します。
EFX-LE EDITOR(Mac / Win)
EFX-LE EDITORソフトウェアを使用すると、コンピューターの画面上からEFX-LEのセッティングを変更できます。送信するMIDI情報や、変更したいプリセット/ソングをリスト上で管理できるのが特徴です。ファームウェアのアップデートも、このソフトウェア上から行います。(※ EFX-LE2エディターは使用できません。)
「EFX-LE EDITOR」は下記のリンクからダウンロードすることができます。最新版はメーカーサイトよりダウンロードしてください。
EFX-LE Editor v1.41(Windows, 23-June-2019) EFX-LE Editor v1.40(macOS, 18-Nov-2019)※ ダウンロードが始まらない場合は、下記のメーカー製品ページよりダウンロードください。
http://www.musicomlab.com/discontinued.htm
ソフトウェアの動作環境
- Windows EDITOR:Windows 7 以上
- MAC EDITOR:macOS Sierra Version 10.12.6 以上
※ EFX-LEのファームウェア・バージョンがV1.30以上である必要があります。
※ 別途、MIDIインターフェースが必要です。メーカーではRoland UM-ONE および M-Audio USB UNO 1x1を推奨しています。
ファームウェアのアップデート
EFX-LEでは、現在バージョン1.42(2019年10月)がご利用いただけます。下記のアップデート方法をご覧の上、ご利用ください。
EFX-LE Firmware v1.42(17-Nov-2019)※ ダウンロードが始まらない場合は、下記のメーカー製品ページよりダウンロードください。
http://www.musicomlab.com/discontinued.htm
INPUT / OUTPUT セクション
- バッファー・インピーダンス:2.2MΩ
- バッファー・出力インピーダンス:100Ω
- ノーマル・オーディオ信号レベル:-10dBu
- 最大オーディオ信号レベル:+18dBu
電源、サイズ
- 電源:12VDC・・・DC9Vセンターマイナス、電源は別売(メーカー純正品はありませんので、「strymon Ojai R30」等をご使用ください)
- 消費電流:250mA
- サイズ:320mm(W) x 96mm(D) x 68mm(H)
- 重量:1,130g
資料:MUSICOM製品の電源に関して